大隅良典基礎研究賞
英語名称:Yoshinori Ohsumi Award for Fundamental Research
概要
大隅良典基礎研究賞は、長期的な視点が必要な基礎研究分野における若手研究者に対して、研究費の支援を行うものです。
大隅良典記念基金と本支援の背景
「大隅良典記念基金」は、大隅良典栄誉教授がノーベル生理学・医学賞を受賞したことを機に、将来の日本を支える優秀な人材を育成するため、経済的支援が必要な学生が本学で学ぶための修学支援並びに長期的な視点が必要な基礎研究分野における若手研究者支援の推進など、研究分野の裾野の拡大を目的として設立するものです。
本支援は大隅栄誉教授が日本の大学の基礎体力が非常に低下していることを心配し、若い人がチャレンジングな課題に取り組める環境整備や次世代を担う研究者の育成支援について要望されたことに基づき、設立されました。
2023年度の募集要項【学内限定】
※2023年度の募集は終了しました。
2022年度の支援採択者
本支援は2018年に開始し、第5回目の今回は2名が採択されました。
所属 | 職名 | 氏名 | 研究課題名 |
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理学院 物理学系 |
助教 | 西早 辰一 | 磁性ワイル半金属薄膜・ヘテロ界面における量子スピン輸送現象の解明 |
生命理工学院 生命理工学系 |
助教 | 伊藤 栄紘 | レアアース金属酵素の生物学的意義の解明 |
支援決定通知書授与式
2023年1月26日、支援決定通知書授与式がすずかけ台キャンパスで行われました。授与式には、採択者2名と、益一哉学長、大隅良典栄誉教授、渡辺治理事・副学長(研究担当)、日置滋副学長(社会連携担当)、桑田薫副学長(研究企画担当)、久堀徹教授(科学技術創成研究院教授)、玉井英司研究推進部長らが出席しました。
大隅栄誉教授からは、「今回、独創的な研究が評価されたように、今後も自由に発想を伸ばしていただきたい。また、いい仕事を皆で讃えるということは今後日本でも益々重要になるので、異なる分野の人の話を聞いて面白いと思えるような心のゆとりを持って、研究に努めていただきたい。」という祝辞がありました。続いて、採択者がそれぞれの研究内容を紹介し、それに対する質疑・意見交換が行われました。懇談の時間には、受賞者からの質問に対し、大隅栄誉教授が、「大学もそうだが、企業にもベーシックな研究をしっかりやっていきたいという機運の高まりを感じる。それが大事であると我々みんなが言い続けることで段々と実現していくと思う。」と答える場面がありました。
(後列左から)玉井研究推進部長、日置副学長、渡辺理事・副学長、桑田副学長、久堀教授