研究活動支援

あすなろ研究奨励金

英語名称 : ASUNARO Grant

概要

理工学に関する基礎・基盤的研究(理学分野の研究だけではなく、成熟した工学分野における地道な研究や、流行にとらわれず長期的視点に立って新しい可能性に挑戦する研究、独創的であっても研究費が取りにくい工学分野の研究を含む。)における研究者に対して、研究費支援を行うものです。

本支援設立の背景

浅野康一名誉教授は、多成分系の精密分離を研究し、極低温域を含む広い温度域に適用できる多成分系蒸留の理論体系を構築されました。また、癌検査に広く利用されているPET法の診断薬原料である「酸素18標識水」の製造プラントの開発に成功した実績をお持ちです。

「地道な基礎研究に対し長く研究費を措置いただいたことで、自身の研究が花開いたことから、これに感謝し、後進育成のため基礎研究の支援に充ててほしい」との浅野名誉教授の思いから、研究成果による収益の一部を寄附いただいたことを受け、本奨励金が設立されました。

2023年度の募集要項【学内限定】

2022年度の支援採択者

本支援は2021年度に開始し、第2回目となる今回は、5名が採択されました。

所属 職名 氏名 研究課題名
理学院
物理学系
准教授 石塚 大晃 モアレ超構造における電子フォノン相互作用の理論研究
理学院
物理学系
助教 山田 貴大 重金属/磁性絶縁体接合における超短パルス光誘起スピン流
理学院
化学系
助教 金子 哲 分子間相互作用の変調 による分子接合の電子輸送の制御
理学院
化学系
助教 玉置 悠祐 金属錯体-有機分子複合体から成るスピン状態制御を志向した光増感剤の開発
生命理工学院
生命理工学系
助教 伊藤 栄紘 メタン資化細菌の希土類元素(レアアース)獲得機構の解明

採択者の研究概要

支援決定通知書授与式

令和4年6月16日、支援決定通知書授与式が行われました。授与式には、採択者4名(1名ご欠席)と、浅野名誉教授、益一哉学長、渡辺治理事・副学長(研究担当)、日置滋副学長(社会連携担当)が出席されました。式では、採択者それぞれの研究内容紹介と懇談が行なわれ、活発な意見交換がなされました。学長より、今後の研究の発展に期待するとの挨拶があり、浅野名誉教授からは、「研究に行き詰って八方塞がりになる時は、大抵、問題解決の道筋が見える直前であることが多いので、諦めることなく、あと一押し頑張ってほしい」というメッセージが贈られました。            

集合写真 前列左から、玉置先生、山田先生、浅野名誉教授、伊藤先生、金子先生。
後列左から、玉井研究推進部長、渡辺理事・副学長(研究担当)、益学長、日置副学長(社会連携担当)。
<通知書授与の様子(浅野先生)>
<通知書授与の様子(学長挨拶)>
 
<通知書授与の様子(山田助教)>
<通知書授与の様子(発表)>