研究活動支援

研究プロモーションセミナー

研究・産学連携本部では、本学の研究力ならびに国際競争力の強化に向けて様々なセミナーを開催しています。

研究戦略セミナー vol.2
研究の国際評価向上に役立つ個人的変革と組織的変革の策
〜サロンスタイル・ディスカッション〜

日時:2024年3月4日(月)10:00-11:30
場所:大岡山キャンパス 西9号館 208B室+Zoom配信

   会場参加者は12名まで(申込先着順)
   Zoom参加(学内限定)は人数制限なし

内容

「サロンスタイル・ディスカッション」形式と銘打つ本セミナーでは、オンライン・ゲストとして増田 直紀教授(ニューヨーク州立大学バッファロー校)を迎え、研究者が高い国際評価を得るために個人で取り組めること及び組織変革として取り組めることについて、カジュアルなディスカッションを行う。

 増田氏の著書「海外で研究者になる就活と仕事事情」では、海外のポジション獲得を目指した18名の日本人研究者の多様な取り組みが紹介され、また、13カ国におよぶ海外研究機関の研究環境も解説されている。本セミナーでは、増田氏の実体験や著書にある内容をもとに、国際的舞台で自身を可視化するための重要なヒントを得ることを目的とし、研究者としての国際的評価を高めるための個人的変革への助けとなることを目指す。また、日本の研究機関が組織的に取り組みうる改革のヒントも学び、組織的変革についての議論も行う。

 個人的変革と組織的変革の策について可能な限り具体的なディスカッションにより、2024年10月に新たなスタートを切る東京科学大学での秀逸な研究推進体制の構築に向けたアイディアの提供も目指す。

DisplayNote社のweb siteよりサロンスタイル・ディスカッションのイメージを示す画像として引用

申し込み方法

以下のリンクよりお申し込みください。会場参加は先着12名までとなります。
12名が決まり次第、会場参加を希望した方にはslack DMでお知らせいたします。
zoom参加者には、参加URLをslack DMにて送付いたします。

講師について

増田直紀(ますだ・なおき)

1998年,東京大学工学部計数工学科卒業,2002年,同大学大学院工学系研究科計数工学専攻博士課程修了.理化学研究所基礎科学特別研究員,東京大学大学院情報理工学系研究科数理情報学専攻講師,准教授を経て,2014年ブリストル大学上級講師,2019年ニューヨーク州立大学バッファロー校 数学科 准教授,2021年同教授,専攻・ネットワーク科学,数理生物学.博士(工学).
著書『私たちはどうつながっているのか』(中公新書,2007),『複雑ネットワークの科学』(共著,産業図書,2005),『「複雑ネットワーク」とは何か』(共著,講談社ブルーバックス,2006),『複雑ネットワーク』(共著,近代科学社,2010),『なぜ3人いると噂が広まるのか』(日経プレミアシリーズ,2012),A Guide to Temporal Networks, Masuda and Lambiotte, World Scientific, 2016.Temporal Network Epidemiology, Masuda and Holme (ed.), Springer, 2017.ほか

会場:大岡山キャンパス 西9号館 208B室

研究戦略セミナー vol.1
世界からの手応えを感じ充実した研究生活を楽しむための処世術

日時:2024年1月11日(木)15:30-17:30
場所:事務局1・2号館 2 階 209 会議室(入館に職員証が必要)+ Zoom配信 (学内者限定)

   会議室参加者は30名限定(申込先着順)
   Zoom参加は人数制限なし

★本セミナー(vol. 1)は終了しました。セミナー内容の動画を学内限定で公開しております。

プログラム

オーラルセッション(15:30-17:00) (会議室開催+Zoom配信)

  • 「研究セルフ・プロモーションの必要性・有用性と具体的方法論」 加藤英之 URA(PhD)
  • 「世界を体感して研究を進める厳しさ・やりがい・面白さ」 野村泰紀 UC Berkeley教授

< Zoom配信はここで終了>

ハンズオン・エクササイズ(17:00-17:30)(会議室参加者のみ)
Zoom参加の方も含めて「ハンズオン・エクササイズ」にご参加いただけるよう変更いたしました。

  • セルフ・プロモーションのターゲットを見極め、戦略を立てる実践。

内容

本セミナーでは、米カリフォルニア大学バークレー校教授である野村泰紀氏を外部講師として迎えます。日本で育った野村教授がいかにして国際的な研究コミュニティーに入り込み、自らの研究の力とプレゼンスを確立してきたかを実体験に基づき語ります。国際的な研究コミュニティで自らのプレゼンスを確立し、研究成果をアピールするにはどうするべきか、研究者としてのキャリアや可能性を広げるスキル、研究者としてどう生きるか、研究者人生をいかに楽しむかを含め多角的にお話しいただきます。

野村教授のトークに先立ち加藤URAが、日本発の研究論文が欧米発のものに比べ半分程度の引用にとどまるデータを示します。この差が研究自体の質の差よりも研究(者)の国際プレゼンスの差に起因することに日・欧米の研究者は同意しますが、この差により失われた重要な可能性(以下)について述べ、差を解消する具体策について考えます。

  1. より多くの研究者をより早く触発し学問進歩をリードした可能性
  2. より多くの研究者による評価が研究費獲得を容易にした可能性
  3. より多くの論文読者からのコラボオファーで研究を多様化した可能性
  4. より多様な産業・公共セクターに新たな価値をもたらした可能性

以上のオーラルセッションに引き続き、会議場参加者限定で、セルフ・プロモーションのターゲットを見極め、戦略を立てる実践を行います。最後に野村教授よりフィードバックをいただき、セミナーを締めくくります。

本セミナーのターゲット

以下の一部または全部に該当する研究者をターゲットと設定しています。該当するとお考えの希望者はご是非参加ください。

  1. アーリーキャリアの研究者
  2. 自身の論文と欧米の研究仲間の論文を客観的に比較するとき、自身の論文への引用が(不合理に)低いと感じている研究者。
  3. 自身の研究の国際的プレゼンスに向上の余地があると考え、それを高めるための意欲がある研究者。
  4. 戦略的に研究活動をプロモーションしたい研究者
  5. 海外研究者との交流経験が少なく、時に困難を感じるが、そのハードルを越えたいと考えている研究者。

申し込み方法

以下のどちらかに申し込みください。

  • Zoom参加申し込み
    資格:東工大のすべての教職員、学生、〆切:2024/1/11 (木) 正午
  • 会議室参加申し込み
    資格:東工大所属のすべての研究者(大学院生含む)、
    〆切:2023/12/25 (月)正午 
    〆切を2023/12/29 (金) 23:59に変更しました。
    30名の定員に達した時点で締め切ります。
    ハンズオン・エクササイズは会議室参加者限定です。 zoom参加の方もご参加可能としました。

講演者について

2000年 理学博士(東京大学)、カルフォルニア大学バークレー校 博士研究員、2002年フェルミ国立加速器研究所 博士研究員、2003年よりカルフォルニア大学バークレー校にて教鞭を取る。素粒子物理学、量子重力学、宇宙論を研究。高次元時空における大統一理論を構築し、いわゆるホログラフィック・ヒッグスモデルを構築した。このモデルは、複合ヒッグス粒子が擬似南部・ゴールドストン・ボゾンとして生じる最初の現実的モデルである。また、永遠に膨張し続ける多元宇宙を提唱している。