研究活動支援

研究成果の海外発信(英文プレスリリース)

本学におけるプレスリリースは、日本語を主体として広報課が実施していますが、これに加えて、研究・産学連携本部 研究戦略部門のURAは、研究成果の海外メディア向け発信(英文プレスリリース)を実施しています。

プレスリリースをご希望される場合は、まず、広報課(「media[at]jim.titech.ac.jp」メールアドレス内の[at]は@に置き換えて)にご送信ください。その際、英語でのプレスリリースをご希望される旨をお伝えいただくと、研究戦略部門URAより英文プレスリリース原稿作成のご連絡を差し上げております。


国内メディア向けのプレスリリースの進め方等については、東京工業大学ウェブサイト 教職員向け 

(学内限定ページ)をご覧ください。

英文プレスリリースと日本語プレスリリースの違い

プレスリリース記事の書き方には、日本語版と英語版の間で大きな違いがあります。

日本語によるプレスリリース記事は、各メディアの担当記者のもとに届き、プレスリリース記事にもとづき各記者が独自に執筆し、様々な媒体を通じて一般の人々のもとに情報が届きます。そのため、プレスリリース原稿には、研究内容や研究成果の具体的な情報が記述されていることが望まれます。これに対して、英文プレスリリース記事は、各メディアの担当記者に届きますが、記者が独自に執筆するのではなく、届いたプレスリリース原稿の中から、一般読者に向けて発信すべきであるものを抽出し、各媒体を通じて一般の人々のもとに届けられるという違いがあります。

このような背景の違いから、英文プレスリリース記事においては、研究内容の解説というよりはむしろ、研究成果の社会的意義、社会における貢献度やインパクトがわかりやすく記述されていることが求められます。それらに加えて、必要に応じて、研究の具体的な成果やその詳細、研究の背景、さらには研究機関の紹介や研究者情報の詳しい情報が付記されます。したがって、日本語のプレスリリース原稿を単純英訳するだけでは、効果的な英文プレスリリースにはつながりにくいという傾向があります。

URAによる英文原稿の作成支援

英文プレスリリース原稿はそのまま海外メディアに転載され、一般の人々によって読まれます。そのため、誰にとってもわかりやすく、適切な英文構成の文章を作成する必要があります。このような背景から原稿作成時には第三者的視点での明快な説明が求められます。また、英文ニュースでは研究者の発言を“引用符”で示すなど、特有の表現スタイルがあります。

これらの様々な要素をクリアし、研究者の負担を最小限にしつつ研究成果を効果的に発信するため、研究戦略部門では次のような対策を取っています。具体的には、英文プレスリリースの原稿を英語ネイティブのサイエンスライターに執筆してもらい、完成した原稿を研究者に提供するサービスを実施しています。研究者の方々には、この原稿をたたき台として校正・編集をしていただきます。なお、サイエンスライターによる原稿の執筆には約1週間~2週間程のお時間を頂戴します。

また、プレスリリースにおいて、画像やイラストはタイトルに次いで注目を集めるポイントです。実験で得られた画像や、ジャーナルのカバー用のグラフィックなどは、リリース記事がメディアに掲載された際に読者の目を惹く点で非常に有効です。プレスリリースに適した画像やイラストがない場合は、論文内容を1枚にまとめたインフォグラフィクを提供することも可能です。詳細はプレスリリースの申し込み時にご相談ください。

英文プレスリリースの配信手段

研究戦略部門では、次の媒体を利用して英文プレスリリースを行っています。

  • EurekAlert(AAASが運営するプレスリリースポータルサイト)
  • 東工大ニュース
  • 関係メディアへのメール配信
  • SNS
  • 外部の配信サービス(PR Newswire、カクタス・コミュニケーションズ)

英文プレスリリースの効果

海外にプレスリリースを配信することで、次のような効果を期待することができます。

  1. 現地での認知度が向上する
  2. 日本語のみでの配信と比べて、より多くの人に情報を伝えることができる
  3. メディア掲載は第三者の客観的な評価だということから、信頼感をアップさせる効果がある

また、最近では一般メディアも含めて、どれぐらい注目を集めたかどうかを測る指標としてAltmetric scoreがあり、各記事の注目の高さを知ることが可能です。

英文プレスリリースの実績

研究・産学連携本部 研究戦略部門のURAが担当した、研究成果の海外メディア向け発信(英文プレスリリース)の実績件数です。文部科学省が2013年に開始した研究大学強化推進事業により、東工大の研究成果配信力も継続的に増加してきたことがわかります。また、東工大の英文プレスリリース件数は、日本国内の大学ではトップクラスです。