特集詳細

東工大の保有する2018年度公開特許Part2(材料・化学・バイオ関連)

2018年度(2018.4.1~2019.3.31)に公開された東京工業大学保有の公開特許について、分野(分類コード)別に一覧表にまとめました。それぞれの特許の内容はリンク先の特許庁のJ-PlatPat(特許庁)からご覧になれます。
一覧表には、東京工業大学の単独出願と他大学や企業との共同出願があります。ライセンスをご希望の特許や共同研究の起点としたい特許がございましたら、研究・産学連携本部までお知らせください。

*特許の登録状況は2019年7月時点の情報です。最新の登録状況についてはリンク先のJ-PlatPat(特許庁)でご確認をお願い致します。
**1つの特許に対して複数の分類コードが付与されてるため、一部の特許は重複して掲載されています。
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A61 医学または獣医学;衛生学

2016年、大隅特任教授のオートファジーの仕組み解明に対してノーベル生理学・医学賞が授与されました。東京工業大学の生命科学に係る最先端の研究現場では、腫瘍マーカー、がん細胞スクリーニング等の製薬・医療分野での活用を目指した基礎研究からヒトの脳波等の測定によって精神・生理状態を判断する応用研究までの幅広い研究活動を進めており、その研究成果から特許出願をしています。

No. 出願日 公知日 発明の名称 公開番号(登録番号)
12018/2/92019/3/28金属酸化物被覆多孔質材料、その製造方法及び紫外線散乱剤特開2019-048760
22017/8/222019/3/14アーチファクトレスな超弾性合金特開2019-039023
特許6536916
32017/8/252019/3/14ホウ素含有葉酸誘導体特開2019-038778
42017/7/312019/2/21がん細胞を標的とした高機能タンパク質ナノ粒子特開2019-024409
52017/7/112019/2/7休眠がん細胞治療用医薬組成物及び休眠がん細胞治療用物質のスクリーニング方法特開2019-019057
62017/7/102019/1/31酸化チタン被覆メソポーラスシリカ特開2019-014632
72018/1/172019/1/9エクソソームの製造方法及びその製造方法によって得られるエクソソーム特許6448826
82017/5/152018/12/6瞳孔径の変動に基づく情報入力装置特開2018-194931
92017/5/82018/11/29アクチュエータおよび移動体特開2018-189169
102017/5/22018/11/29感情推定装置、感情推定方法およびコンピュータプログラム特開2018-187044
112017/4/262018/11/22移動体および探索機特開2018-185002
122017/4/142018/11/15生理状態判定装置特開2018-175507
132017/2/272018/9/13液体処理装置特開2018-140323
142017/2/242018/9/13香り発生装置及び香り発生装置の制御方法特開2018-139628
152017/2/142018/8/23タンパク質凝縮体ゲルおよびその製造方法特開2018-130663
162017/2/152018/8/23組成傾斜複合体及びその製造方法特開2018-130343
172016/12/122018/6/21不快判定装置特開2018-094032
182016/12/122018/6/21心因性疾患判定装置特開2018-094031
192016/12/122018/6/21疼痛判定装置及び薬剤効果判定装置特開2018-094030
202016/12/122018/6/21精神疾患判定装置特開2018-094029
特許6371366

B01 物理的または化学的方法または装置一般

持続可能な社会の構築のためには、エネルギー生成・変換技術の継続的な研究が不可欠です。その1つとして無尽蔵な太陽光エネルギーを電気・燃料に高効率に変換する技術への期待が高まっています。東京工業大学では、バイオマス等から化学品を効率的に合成するナノ粒子触媒、合成ガス生成の触媒、有機物を分解・除去する光触媒等、産業応用性の高い材料の研究をしており、その研究成果から特許出願をしています。

No. 出願日 公知日 発明の名称 公開番号(登録番号)
12017/8/312019/3/22芳香族炭化水素の酸化物の製造方法および触媒特開2019-043869
22017/9/62019/3/22二酸化炭素と芳香族ハロゲン化合物とから芳香族カルボン酸又はそのエステルを製造するための触媒組成物、及び当該触媒組成物を用いた芳香族カルボン酸又はそのエステルの製造方法特開2019-042708
32017/8/222019/3/14低温メタン改質触媒活物質特開2019-037905
42017/5/172018/12/6光アップコンバージョンフィルムおよび光アップコンバージョンフィルムを用いた物品特開2018-194684
52017/5/192018/12/6光触媒、及びその製造方法、部材、並びに装置特開2018-192445
62017/5/12018/11/29水電気分解装置、膜電極接合体、Ru系ナノ粒子連結触媒およびRu系ナノ粒子連結触媒層の製造方法、燃料電池並びにメタンの水素化用触媒特開2018-188701
72017/4/132018/11/15深共晶溶媒を含む光波長変換要素およびその光波長変換要素を含む物品特開2018-180277
82017/4/22018/11/8回転軸なし有機廃棄物メタンガス化システム特開2018-171607
92017/4/22018/11/8回転軸つき有機廃棄物メタンガス化システム特開2018-171606
102017/11/292018/9/204種以上の異種金属塩化合物を精密集積したデンドリマーの異種金属塩集積体とサブナノ金属粒子の製造方法特開2018-145172
112017/2/272018/9/13液体処理装置特開2018-140323
122017/2/202018/8/30多環芳香族炭化水素を光触媒とするフルオロメチル基含有化合物の製造方法特開2018-135274
132017/2/142018/8/23タンパク質凝縮体ゲルおよびその製造方法特開2018-130663
142016/11/302018/6/14微粒子分離デバイスおよび微粒子の分離方法特開2018-089557
152016/11/292018/6/7AEI型ゼオライトの製造方法特開2018-087105
162016/11/292018/6/7固定具及びその使用特開2018-086630

C01 無機化学

東京工業大学のルーツは東京職工学校にあり、無機材料工学科の前身は同工学校の陶器玻璃工科になります。人間国宝・濱田庄司氏は学科の大先輩です。無機材料工学科ではセラミクス研究の伝統を受け継いで最先端のナノスケール分野で研究を継続しており、リチウム電池用途の難燃性固定電解質、耐摩耗性の高いダイヤモンド状炭素膜、高い伝導キャリア移動度を持つ窒化銅半導体などで、その研究成果から特許出願をしています。

No. 出願日 公知日 発明の名称 公開番号(登録番号)
12018/2/92019/3/28金属酸化物被覆多孔質材料、その製造方法及び紫外線散乱剤特開2019-048760
22017/8/222019/3/14低温メタン改質触媒活物質特開2019-037905
32017/7/102019/1/31酸化チタン被覆メソポーラスシリカ特開2019-014632
42017/6/122019/1/10ダイヤモンド状炭素膜構造体およびその製造方法特開2019-002033
52017/6/12018/12/27金属窒化物生成装置及び金属窒化物生成方法特開2018-203560
62017/5/12018/11/29水電気分解装置、膜電極接合体、Ru系ナノ粒子連結触媒およびRu系ナノ粒子連結触媒層の製造方法、燃料電池並びにメタンの水素化用触媒特開2018-188701
72017/4/132018/11/15深共晶溶媒を含む光波長変換要素およびその光波長変換要素を含む物品特開2018-180277
82018/3/82018/11/8固体電解質材料およびその製造方法特開2018-174130
92018/3/82018/11/8固体電解質材料およびその製造方法特開2018-174129
102017/3/292018/11/1酸化ニオブ被覆メソポーラスシリカ及びその製造方法特開2018-167998
112017/3/62018/9/20窒化銅半導体およびその製造方法特開2018-148031
122017/2/282018/9/13積層造形用粒子、成形体、及び、成形体の製造方法特開2018-140908
132016/12/142018/6/21ペロブスカイト型複合酸化物の製造方法特開2018-095524
142016/11/292018/6/7AEI型ゼオライトの製造方法特開2018-087105

C07 有機化学

有機化学は医薬品、材料、エネルギーなどの多様な領域の基礎を支える研究分野です。東京工業大学では、理想的な安定性と分解性をコントロールできるビタミンC誘導体 中性子捕捉療法に用いられるホウ素含有葉酸誘導体、溶解性と屈折率が高いジナフトチオフェン誘導体などについて、その研究成果から特許出願をしています。

No. 出願日 公知日 発明の名称 公開番号(登録番号)
12017/8/312019/3/22芳香族炭化水素の酸化物の製造方法および触媒特開2019-043869
22017/9/62019/3/22二酸化炭素と芳香族ハロゲン化合物とから芳香族カルボン酸又はそのエステルを製造するための触媒組成物、及び当該触媒組成物を用いた芳香族カルボン酸又はそのエステルの製造方法特開2019-042708
32017/8/252019/3/14ホウ素含有葉酸誘導体特開2019-038778
42017/8/172019/3/7ビス(ジフルオロメチル)亜鉛反応剤特開2019-034903
52017/7/312019/2/21がん細胞を標的とした高機能タンパク質ナノ粒子特開2019-024409
62017/5/252018/12/20液晶性化合物、液晶性化合物を含有する液晶フィルム、及び液晶フィルムを備える有機エレクトロニクスデバイス特開2018-199628
72017/3/22018/9/20液晶性ブロック共重合体、液晶性単量体、及び、薄膜特開2018-145227
82017/11/292018/9/204種以上の異種金属塩化合物を精密集積したデンドリマーの異種金属塩集積体とサブナノ金属粒子の製造方法特開2018-145172
92017/3/32018/9/20細胞内の酸素濃度の変化をモニターするための融合タンパク質特開2018-143158
102017/2/202018/8/30多環芳香族炭化水素を光触媒とするフルオロメチル基含有化合物の製造方法特開2018-135274
112017/1/312018/8/9活性イオウ分子種に応答して遺伝子発現を制御するタンパク質特開2018-121557
122016/11/292018/6/7AEI型ゼオライトの製造方法特開2018-087105
132016/11/222018/5/31ジナフトチオフェン誘導体及びその製造方法特開2018-083774
142016/11/42018/5/10金属錯体およびそれを用いた還元方法特開2018-070561
152016/10/282018/5/10新規トコフェリルアスコルビン酸誘導体とその製造方法特開2018-070509
162017/10/62018/4/19分岐型ヘテロ単分散ポリエチレングリコール、その製造方法、及びその結合体特開2018-062655

C09 染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用

東京工業大学ではその他の材料の研究として、過冷却を防止する蓄冷体、量子ドットの劣化を抑制する表示装置、配向状態が均一・低温維持可能な液晶フィルム等について研究成果を特許出願しています。

C12 生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学

地球温暖化の原因とされてる二酸化炭素量の削減のため、光合成生物による油などの有用化合物生産が注目を集めています。特に藻類は水系で繁殖するため、食糧生産とは競合せず、期待が高まっています。東京工業大学では、アンモニア生産効率の高い藻、セルロース三次元構造体の人工的合成、活性イオウ分子種を測定できる蛍光タンパク質等について、その研究成果から特許出願をしています。