特集詳細

東工大オープンイノベーション機構のご紹介

オープンイノベーション(OI)機構は、「組織」対「組織」の大型の産学共同研究活動を支援する活動を行っている組織です。特に、本学は、2019年度に文部科学省の「オープンイノベーション機構の整備事業」に採択され、その活動が本格化しています。

「組織」対「組織」の集中的研究マネジメント

「組織」対「組織」の具体的なイメージは、下図のような体制です。

「組織対組織」の集中的研究マネジメント

従来の共同研究が、研究者個人に対する形態がメインであったのに対して(図面の下部分) 「組織」対「組織」の大型の共同研究は、企業側が複数の研究者、研究企画・経営企画、経営層という「組織」であるのに対応して、大学側も複数の研究者、OI機構、大学幹部という「組織」で対応するというものです。この体制により、経営層は、大学幹部とトップ同士の意思疎通が図られ、企画部門では、OI機構を介して研究企画等の検討ができ、研究部門は、研究マネジメントをOI機構が行うことにより、研究者との研究活動に集中できるという研究開発の大型化と効率化を同時に実現することが可能となります。

東工大OI機構のマネジメント体制と役割

また、OI機構の体制は次図のようになっています。

本学OI機構のマネジメント体制

学内の調整を主な業務とする機構長を中心に、企業との交渉を統括する統括クリエイティブマネージャーの下、様々なクリエイティブマネージャー(CM)が産学連携活動を支援しています。個々のプロジェクトにはプロジェクトCMが配置され、個々のプロジェクトの研究マネジメントがなされます。プロジェクト進行中に発生する様々な課題は、様々な専門知識を有する各CM(新規事業開拓CM、法務CM、知財CM等)がその時々にサポートして問題解決を図ります。また、学外のアドバイザーを活用して、プロジェクトの進行をサポートします。

本学OI機構と研究・産学連携本部の役割分担

さらに、研究・産学連携本部とOI機構の役割分担は、研究・産学連携本部は、本学の個々の研究者を中心としたボトムアップ的な共同研究が中心であり、小中規模の共同研究や非競争領域におけるコンソーシアム型の共同研究などが主な対象であるのに対して、OI機構は、競争領域における「組織」対「組織」の大型の共同研究(協働研究拠点)が中心であり、企業戦略に沿った研究開発から事業化までの過程全体を共同研究開発活動という点で異なっています。もっとも、その差異は相対的ですので、相互に連携して企業の皆様に最適なチームで対応する方針で取り組んでいます。

まずは、OI機構という組織が産学連携活動を行う部門として活動していることを知って頂き、皆様のお役に立てる活動を目指していきたいと思います。ホテルの品格を担うコンシェルジェのように、我々も本学において、企業であるお客様のあらゆるニーズに対応できるコンシェルジェを目指して、日々努力していきたいと思っています。

OI機構からのお知らせ

新しくWEBサイトも開設しました。是非、お立ち寄りください。

東京工業大学オープンイノベーション機構

また、2020年2月10日(月)にキックオフシンポジウム「第1回 東京工業大学 国際オープンイノベーションシンポジウム2020」も開催します。是非ご参加ください。

第1回 東京工業大学 国際オープンイノベーションシンポジウム2020

今後とも、ご支援の程、よろしくお願い致します。